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百瀬文 上映会&トークイベント、映像作品展示を開催

九州大学大学院芸術工学研究院では、アーティスト百瀬文さんをお迎えし、2/8(木)に上映会&トークイベントを開催します。また、百瀬さんの映像作品展示を以下の日程で芸工図書館にて行います。

百瀬文 上映会&トークイベント

開催日時:2024年2月8日(木)18:30~
会場九州大学大橋キャンパス 7号館1Fシアタールーム
お申し込み:イベント参加ご希望の方は、下記のフォームよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/p6WG4Ws3q1

百瀬文 映像作品展示「聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと」(2013年、25分30秒)

開催日時:2024年2月8日(木)~10日(土)および 13日(火)・14日(水)12時~5時 
※毎時間00分/30分に上映が始まります。
会場九州大学大橋キャンパス 芸術工学図書館1Fビジュアル&オーディオラウンジ


百瀬文は映像作品、インスタレーション、およびパフォーマンスを制作するアーティストです。2/8に行う上映会&トークイベントでは、彼女の初期から最近の映像作品を作家本人の解説を交えながら上映いたします。

百瀬の映像作品は、彼女のパフォーマンスと密接に結びついており、その多くが人間関係を中心としつつ、他者との出会いや対話を通じて私たちの社会的アイデンティティが形成されるまたは揺らぐプロセスに焦点を当てています。彼女の作品は、家族関係、ギリシャ神話、性、リプロダクティブ・ライツ、現実とデジタルにおける身体、そして映像のメディウムそのものなど、様々なテーマに触れつつ、日常生活を開かれたプロセスとして提示し、その奇妙さや複雑さに向き合うよう見る人に促します。

芸術工学図書館のビジュアル&オーディオラウンジで展示される映像作品「聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと」(2013年)は、学生時代に制作された初期作品であり、日常生活での最も一般的なコミュニケーション手段である音声言語の複雑さを探るものです。作品は、百瀬が建築史の研究者である木下知威に彼の聴覚障害の経験について尋ねるという、一般的なインタビュー形式で始まります。しかし、二人の会話は次第にパフォーマンスへと遷移し、その過程で日本語の音声の解釈、口唇の読み取り、発言の曖昧さやそれにより生まれる誤解が徐々に試されていきます。この作品は、口頭コミュニケーションや発話の共通理解に対する先入観を問うものとなっています。

百瀬 文(1988年、東京都生まれ)
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。近年の個展に「百瀬文 口を寄せる」十和田市現代美術館(2022/2023、青森)、「Born to Die」switch point(2020、東京)、グループ展として「Incubation Pod. Dreaming Worlds」Theater der Welt(2023年、フランクフルト・アム・マイン/オッフェンバッハ、ドイツ)。「MOTコレクション 被膜虚実/Breathing めぐる呼吸」東京都現代美術館(2023年、東京)、「国際芸術祭あいち 2022」愛知芸術文化センター(2022年、愛知)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」金沢21世紀美術館(2021年、石川)など。最近の上映としては、ロームシアター京都(2023年、京都)、「第61回アナーバー映画祭(2023年、アナーバー、アメリカ)、「最小のアナーキーな声を紡ぐ:映像で問う身体・セクシュアリティ・国家— 百瀬文作品上映会」名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリー(2022年、愛知)、「クィア・イースト・フィルムフェスティヴァルQueer East Film Festival 2022」Rich Mix(2022年、ロンドン、イギリス)、「第13回恵比寿映像祭 揺動PROJECTS《Retouch Me Not》」東京都写真美術館(2021年、東京)がある。2023年、タカシマヤ美術賞受賞。