九州大学大学院芸術工学研究院では、メディアデザイン部門の牧野豊准教授が、意識研究者の鈴木啓介氏と、アーティストとしても活躍するAI研究者の徳井直生氏を迎え、AIを用いた「意識」、「音楽」、そして「知覚」の研究・制作から見えてくる新たな体験の可能性を探るトークイベントを開催します。
身体|AI|体験
▪日時:2024年3月5日(火)午後6時–8時
▪場所: 九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
▪言語: 日本語(Q&Aは日本語/英語)
▪お申込み:参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申込みください。
https://forms.office.com/r/jMAfxVFYi6
鈴木 啓介|研究者、北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター特任講師
生命の自律性の計算機モデルの研究で学術博士号を取得後、理化学研究所脳科学総合研究センターにて仮想現実技術を使った認知神経科学研究に携わる。理化学研究所では現実にいる信念を操作可能な「代替現実」装置を開発した。2011年からは英国サセックス大学・意識科学研究センターにて仮想現実技術を用いた身体的自己意識についての研究を引き続き行う。現在は北海道大学人間知・脳・AI研究教育センターにて身体性・自己感覚・現実感・意識をテーマとした研究に従事する。国際意識科学協会(ASSC)会員。専門は認知神経科学・ 意識科学・人工生命・人工知能。訳書に『現れる存在:脳と身体と世界の再統合』(共訳,第2章担当,NTT出版)、著書に『共感覚から見えるもの : アートと科学を彩る五感の世界 北村紗衣編』(共著,第1章担当,勉誠出版)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
写真:Barry Falk, Photographer, Thresholds of the Mind project
徳井 直生|アーティスト/研究者、株式会社 Qosmo 代表取締役/慶應義塾大学 特別招聘准教授
AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索。アーティスト、デザイナー、AI研究者/エンジニアなどから構成されるコレクティブ、Qosmo(コズモ)を率いて作品制作や技術開発に取り組むほか、23年7月設立のNeutone(ニュートーン)では、AIを用いた新しい「楽器」の開発を手がける。2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI — 機械と創造性のはてしない物語』を出版(大川出版賞受賞)。東京大学 工学系研究科 電子工学専攻 博士課程修了。工学博士。
牧野 豊|アーティスト、九州大学大学院芸術工学研究院准教授
現在まで学際的研究に基づいた特殊な体験の場を提供することで人間の知覚を探る環境的作品を制作。2021年より九州大学大学院芸術工学研究院准教授。
※本イベントは、九州大学人社系学際融合プログラムのサポートを受けて実施します。