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未来構想デザインコース公開講座『港岳彦が語る ふたつの世界』~港教授 脚本「ぼくが生きてる、ふたつの世界」公開記念~

芸術工学部未来構想デザインコース 港岳彦教授が脚本を手掛けた映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の公開を記念して、未来構想デザインコース公開講座『港岳彦が語る ふたつの世界』を開催します。
オンラインでの参加申し込みを受付中です。みなさま、ぜひご参加ください。

日時:2024年10月3日 (木)18:30~20:00
場所:九州大学大橋キャンパス音響特殊棟スタジオ
オンライン:定員250人(フォームよりお申し込み下さい→https://forms.gle/jrkmTPy8Hb3Vit6M6[申込担当:九州大学大学院芸術工学研究院 小黒])
対面:20人(受付終了しました)
プログラム
一部 港岳彦の教育(18:30~18:50)
2024年度に九州大学でおこなった授業課題「古典的なストーリーテリングの現代的活用法~ジョーゼフ・キャンベル「英雄の旅」を学ぶ。」(デザイン編集論・演習)と「二人芝居の創作と脚本」(アート・デザイン・ライティング演習)について、未来構想デザインの教育としてどうであったか、インタビュー形式でお話しいただきます。
インタビュアー:尾方義人(九州大学大学院芸術工学研究院 教授)

二部 港岳彦の表現(18:50~19:50)
「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の解説などをふまえ、聴覚障害や社会包摂について、対談形式でお話しいただきます。適宜質問などを受け付けます。
カンバセーション パートナー:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)




「ぼくが生きてる、ふたつの世界」映画概要(公式サイトより)
母と息子、切なくも心に響く家族の物語
親子の物語が、そしてひとりのコーダ*の心の軌跡が、点描のように紡がれていく――。監督は、本作が9年ぶりの長編作品となる、『そこのみにて光輝く』 『きみはいい子』の呉美保。作家・五十嵐大氏の自伝的エッセイを原作に、脚本は『正欲』の港岳彦。吉沢亮が、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来しながら生きる主人公を体現、自身の居場所を見出していく若者の心を繊細に演じた。母・明子役には、ろう者俳優として活躍する忍足亜希子。
やがて母への想いが観る者の胸にも静かに温かく満ちていく、心に響く映画が誕生した。
*コーダ:きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供

STORY
宮城県の小さな港町、五十嵐家に男の子が生まれた。祖父母、両親は、“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳がきこえないこと。幼い大にとっては、大好きな母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが・・・。


脚本:港岳彦教授 コメント(公式サイトより)
五十嵐大さんの自伝である原作をひもといた日、ぼくにはきこえない親がいるわけでもないのに、「“まるで自分の話のようだ”」と思いながらひと息に読みました。人様の人生を勝手に自分ごとにすべきでないと思いつつ、深くそう感じ入ってしまったのは、強い共感力を引き出す心理描写と清潔な筆致によるものでしょう。ひたすら「“この物語が広く世に伝わりますように”」と念じながら映像への翻訳作業に取り組みました。仕上がった映画は、子どもっぽくて不器用な五十嵐さん(を演じる吉沢亮さん)を、呉美保監督がときには叱咤し、ときにはうんうんと頷きながら並走し、ときには赦し、そしてずっと愛していました。この映画ができてよかった。この映画の誕生に、深い意義と愛を感じています。

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