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九州大学、大連理工大学、北京理工大学による三校連携授業

2024年9月、九州大学、大連理工大学北京理工大学の三校による画期的な連携授業「グローバルデザインプロジェクトⅣ」を実施しました。本授業は、パナソニック株式会社 中国・北東アジア社 デザインセンター、および智慧生活事業部 商品企画本部の協力を得て実現しました。

授業は二部構成で行われ、まず9月12日から14日にかけて、九州大学大橋キャンパスでのワークショップと福岡での市場調査を実施しました。その後、9月26日から28日には北京理工大学に場所を移し、さらなるワークショップと最終発表会を開催しました。

本授業のテーマは「学生たちの結婚に対する意識と、その時の住空間/家電のデザイン」です。学生たちは、結婚する/しない、結婚するが別居、結婚しないがパートナーと同居など、多様なパートナーシップの形態を考慮しながら、それぞれの立場から住空間や家電について斬新な提案を行いました。

参加学生たちは、自身の視点から将来のパートナーシップ像を描き、グループワークを通じて他校の学生と活発な意見交換を行いました。この過程で、どのような住空間や家電のデザインが可能かについて、創造的な議論が展開されました。

最終発表会では、学生ならではの独創的な提案が数多く発表され、有意義な議論が交わされました。これらの提案の中には、近い将来、私たちの生活の一部となる可能性を秘めたものも含まれており、参加者全員に強い印象を与えました。

九州大学、大連理工大学、北京理工大学による三校連携授業は、アジア圏の学生たちが協力して創造的な解決策を生み出す貴重な機会となりました。日本と中国の学生たちは、互いの価値観や文化の違いを学びながらデザイン力を向上させ、同時に欧米とは異なる国際感覚を醸成しました。この取り組みは、不確実性の高い現代において、世界に新たなビジョンを示す可能性を秘めています。今後も三校の絆を深め、アジアから革新的なアイデアを発信し続けることを目指します。

*「グローバルデザインプロジェクトⅣ」は、令和6年度国際連携教育支援事業の支援のもとに実施しました。