
芸術工学研究院メディアデザイン部門の妹尾武治 准教授が、書籍『XR産業応用』の分担執筆を行いました。
本書は、最新のVR・ AR・ SRといったXR領域に関わる工学、哲学、心理学、芸術表現まで幅広い研究事例を集めた内容になっており、XR産業応用の教科書的な位置づけといえる一冊です。
日本バーチャルリアリティ学会および同学会 VR心理学研究委員会において、過去20年ほど若手として活躍し、現在は中堅となった研究者たちが中心となって執筆しています。
「心の実在性」「現実とは何か」「リアルと幻の線引き」など、科学と文学、工学と芸術、技術と人間といった二項対立を超えていく次世代の研究者に向けて、現在までの業界の理解を凝縮して一冊にまとめた内容です。
収録内容(一部)
第1章 錯覚によって広がる情報提示の可能性
第2章 XR関連技術・ビジネス・業界動向
第3章 XRと心理学
特に第3章は、
・第1節:実在感の科学
・第2節:ベクションの教科書
・第3節:バーチャルリアリティと時間感覚
と続き、心理、哲学、工学、芸術の交流地点の未来への指針が記載されています。
研究と創作、芸術工学、画像設計、これらがXRという領域の中でどのような位置にいるかを知る手がかりとして、是非ご一読ください。

