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城一裕・おおしまたくろう 2人展「ともすると音楽 / Maybe it’s Music」

「音楽においては、楽器が、それによって可能となる表現に先行することがよくある。新しい楽器が多かれ少なかれ、雑音という性格をもつのは、このためである。」ジャック・アタリ(1977)

「ともすると音楽 / Maybe it’s Music」 は、音響学を背景にメディア技術に批評的に向き合おうとしている城一裕(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)と、身近な道具を楽器に改造するおおしまたくろうによる音の装置に関する展覧会です。

城一裕は磁気インクを使って紙でテープをつくることを、おおしまたくろうはおもちゃを楽器に作り変えたり、詩から音響装置を想像することを試みます。

今回の展覧会では、二人それぞれの作品を展示するだけでなく、おおしまたくろうの代表作の一つである《ぼくのDTM》を、城による《紙のテープ》で再生します。



城一裕(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
1977年福島県生まれ。博士(芸術工学)。音響学とインタラクション・デザインを背景とした現在の主なプロジェクトには、音の再生の物質的・歴史的な基盤を再考する「Life in the Groove」,参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」、音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/grah」などがある他、メディア・テクノロジーから生まれる音の可能性を探るイベントfreqを定期的に開催している。

おおしまたくろう
サウンドマン。「PLAY A DAY」をモットーに日常の道具を改変した楽器の制作と、それらを組み合わせた少し不思議な音楽活動を行う。音楽や楽器の名を借りた遊びやユーモアによって社会をマッサージする。
音の実験ワークショップ「SOUNDやろうぜ」主宰。近作にスケートボードとエレキギターを合体させて街のカタチを演走する「滑琴(かっきん)」など。京都三条ラジオカフェ(FM79.7MHz)にてラジオ番組「サウンドやろうぜ!RADIO」(土曜日深夜24:00~24:15)を放送中。



会期|
2025年11月22日(土) – 12月13日(土)
平日13:00 – 19:00
土・日12:00 – 19:00
(月・火:定休日、※祝日を除く)

入場|無料

場所|
パララックス・レコード
〒604-8035 京都府京都市中京区桜之町407−1
新京極詩の小路ビル2F

助成|
日本学術振興会科研費[23H00591][23K17267]
参照リンク