
九州大学の持つ研究・教育の「総合知」を、誰もが“わかりやすく”“楽しく”体験できる公開講座「Kyushu University Open Explorations 100-『総合知』探究-(Q.O.E.100)」が、2026年3月14日(土)から3月21日(土)までの8日間にわたり開催されます。
九州大学の幅広い研究・教育領域を横断し、90の講座が開講予定です。企業や市民、学生など、どなたでも参加できる公開講座として実施され、芸術工学研究院の教員による講座も多数開講されます。
Q.O.E.100では、受講者が多彩な講座の中から自分の関心に合ったプログラムを選びやすくするため、九州大学が構想する総合知デザイン教育プラットフォームの中核拠点「九州大学未来教育デザインアリーナ(FeDA – Future Education Design Arena)」が、講座選択を支援するツールを公開しました。
このツールは、講座内容を物語のように紹介する「提案型ナラティブガイド」と、大規模言語モデル(LLM)を活用して学習のストーリーを提案する「学習ナラティブ生成システム」によって構成されています。従来のように分野名や講座一覧から探すのではなく、受講者の興味や目的に応じて領域横断的に講座を見つけることができる、新しい講座検索の仕組みです。
FeDAは、大橋キャンパスを拠点として、学部や研究科の枠を超えた学際的・実践的な教育を設計・実装する九州大学の教育拠点です。今回のツールは、受講者が自分の関心に沿って学びを探究できる環境づくりの一環として開発されました。
受講プログラムを選ぶ際には、ぜひこの講座選択支援ツールもご活用ください。
講座は伊都キャンパスでの対面受講のほか、オンライン受講も可能です。どなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。
Q.O.E.100 開催概要
▪実施期間:2026年3月14日(土)〜3月21日(土)[8日間]
▪講座時間:1プログラム50分
▪受講料:無料(事前登録制/各プログラム定員に達し次第締切)
※各講座の紹介、受講希望の方は以下リンクより事前に登録してください。
https://in2fs.kyushu-u.ac.jp/qoe/
▪受講方式:
1. ハイブリッドプログラム(48プログラム)
各プログラム対面50名+オンライン50名
2. オンライン限定プログラム(42プログラム)
各プログラム100名
▪会場:九州大学伊都キャンパス
(会場A)ジョナサン・KS・チョイ文化館
(会場B)伊都ゲストハウス
▪講師:九州大学教員 89名
Q.O.E.100プログラム一覧
今回開講予定の90のプログラム一覧は以下のとおりです(FeDA作成ガイドより、ガイド目次と合わせて抜粋掲載)。
学びの航路
……プログラム選択支援のための提案型ナラティブガイド
Q.O.E.100, 2026 – Voyages of Learning – A Navigational Guide for Your Program Selection
目次
|CHAPTER 1
Planetary Life & Circularity
地球と生命の循環
……自然・食・エネルギーの「新しい循環」をつくる
Voyage 01.
フードテック・アグリテックと生命・環境システム
〈スマート農業 × 食の未来 × サステナビリティ〉
Voyage 02.
脱炭素社会とサーキュラー・エネルギー
〈エネルギー循環 × 社会実装 × システム思考〉
Voyage 03.
自然の叡智とグリーン・ケミストリーから分子・生命設計へ
〈バイオミメティクス × 天然物化学 × 創薬・材料設計〉
Voyage 04.
スマート・マテリアルと建築環境
〈素材 × 光・熱 × 快適性〉
|CHAPTER 2
Deep Tech & Breakthrough
科学と技術のブレイクスルー
……生命と社会を支える次世代技術を探る
Voyage 05.
メディカル・エンジニアリングと医療実装
〈診断・治療・教育の再設計〉
Voyage 06.
免疫・ワクチンとバイオロジクス
〈バイオ医薬 × DDS × 創薬基盤〉
Voyage 07.
ハードテック・フロンティア
〈宇宙 × 量子 × 極限環境 × 次世代エネルギー・デバイス〉
|CHAPTER 3
Future Human & Reality
身体・感性・リアリティの拡張
……身体と感覚、経験と現実のあり方をアップデートする
Voyage 08.
身体・言語・行動とケアのテクノロジー
〈脳科学 × 神経再生 × 行動・コミュニケーション支援技術〉
Voyage 09.
感性と経験のデザイン
〈五感 × 知覚 × 表現・UX〉
Voyage 10.
サイバー・フィジカル・リアリティ
〈デジタルツイン × VR × 現実の再設計〉
Voyage 11.
都市システムと未来モビリティ
〈都市データ × エネルギー × 社会基盤〉
|CHAPTER 4
Social Design & Co-creation
社会と価値のデザイン
……人と社会の関わり方をデザインする
Voyage 12.
社会包摂(インクルージョン)とウェルビーイング
〈社会制度 × 共創デザイン × 地域コミュニティ〉
Voyage 13.
行動変容とソーシャル・デザイン
〈行動データ × ウェルビーイング × 社会評価〉
Voyage 14.
価値創造と「問い」のデザイン
〈アート・デザイン思考 × アントレプレナーシップ × 価値評価〉
Voyage 15.
クリエイティビティと表現の探究
〈音 × アート・デザイン × 創造性〉
Voyage 16.
アジア・ゲートウェイと国際共創
〈異文化環境 × グローバルPBL × 越境する知〉
|CHAPTER 5
Knowledge-in-Use & Resilience
〈知〉の運用とレジリエンス
……不確実な世界で、〈知〉をどう読み解き、行動に活かすか?
Voyage 17.
クライシス・マネジメントと回復力
〈災害・感染症 × データ × レジリエンス〉
Voyage 18.
データ・サイエンスと最適化による課題解決
〈シミュレーション × 数理モデル × AI活用〉
Voyage 19.
〈知〉の進化と未来社会の構想
〈宇宙 × 生命進化 × 人工知能 × 未来社会〉
◆開講プログラム一覧(順不同)
ワンヘルスと3R
——動物の利用における「Less Is More(少ないほど豊か)」
Johan LAUWEREYNS [ローレンス・ヨハン]
基幹教育院 / システム生命科学府 システム生命科学専攻 教授
カーボンニュートラルとウェルビーイングを実現する酪農モデルの構築
森田 康広
農学研究院 准教授
受精卵をじっくり調べてわかること
——産子率向上と将来の形質予測
宮本 圭
農学研究院 教授
地域資源のアップサイクルによる養鶏革命
——資源化エコノミーからの生産性向上と暑熱対策
スルチョードリ・ビシュワジット [Vishwajit S. CHOWDHURY]
基幹教育院 准教授
フードデザインとは?
——フード3Dプリンタを活用した食のデザイン
緒方 胤浩
未来社会デザイン統括本部 助教
Engineering Cultured Meat Using Smooth Muscle Cells for Sustainable Food Systems
Harsha PRAKASH [ハルシャ・プラカシュ]
農学研究院 附属国際農業教育・研究推進センター 助教
未利用資源としての昆虫
——成分分析から食品・飼料・素材応用へ
上原 範久
農学研究院 准教授
農家の目となる植物センシング技術は作れるか?
岡安 崇史
農学研究院 教授
計算力学は農学分野の課題解決に使えるか?
岡安 崇史
農学研究院 教授
園芸用培土等の多孔質体の保水性と排水性の評価
岩田 幸良
農学研究院 生産環境科学講座 教授
最新のゲノム解析による育種への活用を目指した遺伝子情報の整備
平川 英樹
農学研究院 教授
環境毒性学とは?
——ヒトと自然の共生を目指して
高井 優生
農学研究院 助教
森林景観で深刻化するシカの食害からネイチャーポジティブを考える
阿部 隼人
農学研究院 演習林 助教
From Patterns to Understanding:
Interdisciplinary Research with AI, Mathematical Modeling, and Simulations
TA Viet Ton [タ・ヴィエット・トン]
農学研究院 附属国際農業教育・研究推進センター 准教授
製品デザイン
——ダイレクト・エアー・キャプチャとアップコンバージョンと農業のデザイン
尾方 義人
芸術工学研究院 教授
気候変動をシミュレーションするためのソフトウェア開発
竹村 俊彦
応用力学研究所 教授
街の脱炭素を“見える化”する都市エネルギーシミュレーター
住吉 大輔
人間環境学研究院 都市・建築学部門 教授
AI in Renewable Energy Systems
GAO Yuan [高 原/コウ・ゲン]
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 助教
「全固体×金属」で目指す蓄電池の高エネルギー密度化
——リチウム系とフッ化物系の可能性と課題
本山 宗主
エネルギー研究教育機構 准教授
次世代パワーデバイスによって広がる電力変換回路の新技術
梅谷 和弘
システム情報科学研究院 教授
カーボンニュートラル燃料の燃焼技術
松田 大
工学研究院 機械工学部門 助教
人工知能を用いるバイオ燃料の特性予測
今坂 智子
芸術工学研究院 環境設計部門 講師
シンプルな触媒反応によるバイオマスからのメタノール・水素・アンモニア製造技術の開発と事業化
松本 崇弘
工学研究院 応用化学部門 准教授
廃熱を用いた熱利用技術の開発
江﨑 丈裕
工学研究院 地球資源システム工学部門 助教
エコファーマ×グリーンファルマから切り拓く、痛みとかゆみの新たな標的分子探索と治療薬創製への挑戦
山下 智大
薬学研究院 講師
自然のチカラを社会実装へ
——天然素材の機能性解明により食品・香り・化粧品・快適住環境に広がる可能性
清水 邦義
農学研究院 森林圏環境資源科学研究分野 准教授
自然に学ぶモノづくり
——魔法の材料『バイオミメティックポリマー』が変える未来
三浦 佳子
工学研究院 教授
「やわらかな / しなやかな」構造と生体模倣工学
津守 不二夫
工学研究院 航空宇宙工学部門 教授
シミュレーションで見る分子の動き
——材料設計から生体分子の働きまで
樋口 祐次
情報基盤研究開発センター 准教授
マダニの吸血を支える血液凝固阻害因子の活性化分子メカニズム
角田 佳充
農学研究院 教授
植物二次代謝産物を基盤とした医薬品品質管理とバイオ除草剤開発
坂元 政一
薬学研究院 准教授
タンパク質設計の新時代
——深層生成モデルによる配列生成の最前線
丸山 修
芸術工学研究院 教授
環境ストレスを制御する創薬プラットフォーム
——医薬と農業をつなぐ新産業基盤
有澤 美枝子
農学研究院 教授
住環境のウェルビーイング
——エビデンスで読み解く「住まいの幸せ」
有馬 雄祐
人間環境学研究院 助教
地域のなかの建築材料
——身近な建築材料が私たちに及ぼす影響と地域資源としての可能性を考える
土屋 潤
芸術工学研究院 講師
ペロブスカイト太陽電池の社会実装
GUO Zhanglin[郭 章林/カク・ショウリン]
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 助教
「印刷」でつくる光の技術
——地球に優しい次世代デバイスとエコシステム
吉岡 宏晃
システム情報科学研究院 准教授
希少がんとは何か
——治療開発の重要性
土橋 賢司
病院 血液・腫瘍・心血管内科 助教
磁性ナノ粒子を用いた癌のイメージング
笹山 瑛由
システム情報科学研究院 准教授
一つの発光分子から広がる二つの高性能化
——新しい分子設計が変えるデバイスとイメージング
千歳 洋平
工学研究院 応用化学部門 助教
医療×デザイン教育プログラム
工藤 孔梨子
病院 国際医療部 講師
遠隔医療教育におけるVRの利用
上田 真太郎
病院 国際医療部 アジア遠隔医療開発センター 特任講師
全天球映像による医療教育ビデオの教材開発の試み
久田 由紀子
病院 国際医療部 アジア遠隔医療開発センター 特任助教
免疫セマフォリンを標的とする、神経障害性疼痛に対する全く新しい治療アプローチ
藤井 敬之
医学研究院 神経内科学 助教
がん治療法「マックトリガー」のこれまで、いま、そしてこれから
新居 輝樹
工学研究院 応用化学部門 助教
細胞標的化ペプチドの経皮ワクチンへの応用
川口 喜郎
工学研究院 応用化学部門 助教
昆虫発現系による次世代経口ワクチン基盤構築
——粘膜アジュバントとM細胞ターゲティング因子の開発
李 在萬 [リー・ジャエマン/Jae Man LEE]
農学研究院 教授
優れた安定性により組織への浸透性・貯留性・徐放性を備えた薬物送達システム
井嶋 博之
工学研究院 教授
自己組織化バイオ材料
——ドラッグデリバリーへの展開
若林 里衣
工学研究院 応用化学部門 准教授
生体内タンパク質送達のための新基盤技術
吉村 成弘
理学研究院 教授
宇宙天気×気候変動
LIU Huixin [リュウ・フイシン]
理学研究院 教授
素粒子物理実験の最先端と社会共創
吉岡 瑞樹
基幹教育院 教授
AIとは何か。その正体と将来
山下 尚人
システム情報科学研究院 准教授
水素脆化、その評価・抑制と高温水素中の材料強度に関する研究
久保田 祐信
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 教授
尚 娟 [シャン・ジゥアン/SHANG Juan]
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 助教
AIと人間の協働による300℃動作燃料電池を志向したプロトン伝導性酸化物の探索
兵頭 潤次
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 准教授
Proton-Conducting Ceramic Membranes for Efficient Hydrogen-Based Energy Technologies
Leonard KWATI [クワティ・レオナルド]
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 准教授
サーバント型モビリティ概念設計
迫坪 知広
芸術工学研究院 ストラテジックデザイン部門 助教
人に寄り添う情報システム
——行動認識から行動変容支援まで
荒川 豊
システム情報科学研究院 教授
ミクログリアから神経細胞への直接分化転換による脳梗塞後の機能回復
入江 剛史
病院 脳神経内科 医員
ことばを脳から解き明かす
——教育・医療現場と連携する言語脳科学
太田 真理
人文科学研究院 准教授
タイの「13のほほえみ」を乗り越える
——AIを活用した表情解析と感情推定
吉嶺 加奈子
比較社会文化研究院 講師
色の多様な主観的経験
平松 千尋
芸術工学研究院 教授
音から捉えなおす、いまの場所と風土
——現代の音を手がかりに、土地の時間を聴く
北條 知子
芸術工学研究院 音響設計部門 助教
システミックデザインによるプロダクトと体験の設計
——IoTデザイン事例紹介
秋田 直繁
芸術工学研究院 人間生活デザイン部門 准教授
人間のデジタルツインを活用した住環境シミュレーション
劉 城準 [ユ・ソンジュン/Sung-Jun YOO]
エネルギー研究教育機構 准教授
VRからHACKING REALITY(HR)へ
——VRが現実の見方をどう拡張し、組み替えるのか
福嶋 政期
システム情報科学研究院 准教授
AIは「座り」を理解できるか
——姿勢に名前を付ける試み
西村 英伍
芸術工学研究院 助教
社会的マイノリティを包摂するインクルーシブなインフラ整備
羽野 暁
芸術工学研究院 准教授
子どもを支えるためのデザイン
田北 雅裕
芸術工学研究院 准教授
データで読み解く女性労働の今と未来
室賀 貴穂
経済学研究院 准教授
自治体DXにて実現する「健康長寿社会」への挑戦
——住民データ統合で拓くライフコース健康学
福田 治久
医学研究院 准教授
より良い世界に向けたストラテジックデザイン
羽山 康之
芸術工学研究院 助教
デザイン思考で、課題が価値に変わる瞬間をつくる
張 彦芳 [ジャン・エンファン/ZHANG Yanfang]
芸術工学研究院 准教授
ネイチャーポジティブ時代の里山リテラシーを考える
——平時のグリーンキャリア形成と災害時の復旧ボランティア
朝廣 和夫
芸術工学研究院 環境設計部門 教授
「九州うみつなぎ」の海洋教育
——地域から国際まで活躍する人材育成プログラム
清野 聡子
工学研究院 環境社会部門 准教授
環境の価値をどう測るか
——非市場財の経済評価入門
中石 知晃
経済学研究院 准教授
世界の見え方を更新する力
——現代アートと〈編集的思考〉のレッスン
川出 絵里
未来教育デザインアリーナ(FeDA) / 未来社会デザイン統括本部 教授
未来社会デザインの方法
岡田 栄造
未来社会デザイン統括本部 教授
産学連携によるデザイン・商品開発の実例
杉本 美貴
芸術工学研究院 教授
インターンシップ・海外研修プログラムを通じたアントレプレナーシップ教育とその教育効果
ネルグイ・エンフザヤ [NERGUI Enkhzaya]
ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC) 助教
海外研修を通じたアントレプレナーシップ教育と教育効果の研究
金子 晃介
ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)准教授
文化事業の評価と活かし方
槇原 彩
芸術工学研究院 助教
音楽の楽しみ方を広げる情報処理研究
中村 栄太
システム情報科学研究院 情報学部門 准教授
デジタル・ツールを用いたDX化、伝統工芸の継承と再建
藍谷 鋼一郎
人間環境学研究院 D-Be部門 教授
人の健康と畜産業を守るための媒介感染症対策
藤田 龍介
農学研究院 准教授
「一番よい」を数学で考える
——最適化が拓く知的冒険
脇 隼人
マス・フォア・インダストリ研究所 教授
Autonomous Molecular Discovery with Language Models
Adroit FAJAR [アドロイト・ファジャール]
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER) 助教
データマイニングと情報推薦
峯 恒憲
システム情報科学研究院 情報知能工学部門 准教授
ICT・AIを活用した教育コンテンツの開発と評価
石 偉 [シイ・ウェイ/Wei SHI]
芸術工学研究院 准教授
人類の進化と適応の観点からヒトを測る
西村 貴孝
芸術工学研究院 准教授
文=九州大学未来教育デザインアリーナ(FeDA – Future Education Design Arena)

