公開日:2025.03.13

やりたいことはちゃんとやる:大学院、そしてアカデミアの世界へ

林 小百合さん
筑波大学人間系(障害科学)特任助教
- 2014年 芸術工学部工業設計学科卒業
- 2016年 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻修士課程修了
- 2020年 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻博士後期課程修了
- 2020年‐2024年 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 知的・発達障害研究部 リサーチフェロー
- 2024年‐現在 筑波大学人間系(障害科学)特任助教
関連する学科・コース・専攻
- インダストリアルデザインコース(学部)
- 工業設計学科
現在のお仕事について教えてください
茨城県つくば市の筑波大学で、特任助教をしています。大学・大学院の運営について勉強させていただきながら、共同研究者の先生方のご協力の下、発達障害(注意欠如・多動症や自閉スペクトラム症)について心理学的な手法で研究しています。発達障害のある方に貴重なデータをとらせていただく際にはいまだに緊張しますし、なかなか思うように研究が進まないこともありますが、日々楽しく活動しています。

あなたの芸工生時代についてお聞かせください
デザイン・人間工学・知機能という幅広い専門の先生方の授業を受ける中で、自分の興味と得手不得手が明確にできた4年間でした。研究室配属後は自分のテーマで研究をするということが新鮮で面白く、かなりの時間をかけて取り組んでいました。回り道や失敗もしつつ、なんでも試行錯誤しながら自分の力でやってみる、という貴重な経験を、先生や友達、家族などに支えられながら、思いっきりできた期間であったと感じています。
受験生に向けてのメッセージ
芸工には、興味や関心のあることに集中して取り組める人的・物的環境が整っていると感じています。特に工業設計学科では、デザインや人間工学、知機能といった異なる視点から、ヒトやヒト社会について、芸術史や身近な生活の問題点も含めて向き合い、自らの考えを深める貴重な機会がたくさんありました。社会に出てからも役に立つ力を蓄える場として、有意義な大学生活を送ってほしいなと思います。