freq – 241128 “立石雷”

九州大学芸術工学部音響設計コースでは、篠笛奏者である立石雷 氏のデビューアルバム「Presence」の発売を記念して、国内11公演のリリースツアーの一つとなる、立石氏とYPY(日野浩志郎)を迎えたパフォーマンス&トークイベントを開催します。
立石氏は、太鼓芸能集団「鼓童」の元メンバーであり、現在は多⺠族芸能集団「WATARA」やパフォーマンス集団「ANTIBODIES Collective」、さらに本学非常勤講師でもある日野氏が率いるリズム・アンサンブル「goat」などのメンバーとして活動するほか、関西を拠点にジャンルを跨いだ即興セッションを精力的に展開しています。
今回のパフォーマンスでは、立石氏がメイン楽器の篠笛に加え、我流で奏法を開拓したという尺八、ケーン、アイリッシュ・フルートなど複数の管楽器も使用し、日野氏によるリアルタイムのエフェクトとのデュオによる演奏を行います。また、ここ数年ドラムマシンを主体としていたYPYによる、カセットテープレコーダーを使った新たなソロライブセットを行います。


日時|
2024年11月28日(木) 18:30‐21:00(予定)

出演|
立石雷、YPY

進行|
城一裕(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)

タイムテーブル|
18:30 開場 
18:45 開演 立石雷、YPY
20:00   トーク 立石雷、日野浩志郎、城一裕
21:00 終了 

プロフィール|
立石雷
日本伝統楽器篠笛奏者。
太鼓芸能集団「鼓童」に入団。
篠笛を山口幹文氏に師事。
歌舞伎役者の坂東玉三郎(人間国宝)、市川團十郎、片岡愛之助、振付家・ダンサーのSidi Larbi Cherkaouiらと共演。
これまでに世界30か国、1000回を越える公演に参加。
チベット・韓国・日本人の音楽家からなる多民族伝統音楽団「WATARA」、青森県八太郎えんぶり組と民族芸能をテーマにした活動と、前衛的な表現を行うリズムアンサンブル「goat」、パフォーマンス集団「ANTIBODIES Collective」にも参加する。

YPY
YPYは、日野浩志郎によるソロプロジェクト。国内外のアンダーグラウンドミュージシャンのリリースを行うカセットレーベルBirdfriend、コンテンポラリー/ 電子音楽をリリースするレーベルNAKID主宰。 「goat」、「bonanzas」というバンドのプレイヤー兼コンポーザーであり、他にも自身の舞台作品としてクラシック楽器や 電子音を融合させたハイブリッドオーケストラ「Virginal Variations」、多数のスピーカーや移動する演奏者を混じえた全身聴覚ライブ「GEIST(ガイスト)」の作曲・演出の他、カジワラトシオと東野祥子によって設立されたANTIBODIES collectiveでの活動や、元維新派のメンバーによる新たな舞台「孤独の練習」の音楽担当などを行っている。

城一裕
1977年福島県生まれ、九州大学大学院芸術工学研究院准教授、博士(芸術工学)。
音響学とインタラクション・デザインを背景とした現在の主なプロジェクトには、音の再生の物質的・歴史的な基盤を実践を通じて再考する「Life in the Groove」、参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」、音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/graph」などがある。

会場|
九州大学大橋キャンパス音響特殊棟録音スタジオ
*キャンパス内は全面禁煙、会場内は飲食禁止となっておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

入場|
無料(50名限定)
*参加ご希望の方は以下のリンク先(peatix)よりお申し込みください。

交通|
西鉄福岡(天神)駅より 
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分) 
JR博多駅より 
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
*構内の駐車場は入構許可が必要となっておりますが,特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。

主催|
九州大学芸術工学部音響設計コース音文化学講座

協力|
NAKID

助成|
日本学術振興会科研費[23H00591][23K17267]

参照リンク

「那珂川みらい会議」Well-being WEEK 実証実験2024を開催します

令和6年度国土交通省官民連携まちなか再生推進事業に採択された「那珂川みらい会議」では、九州大学大学院芸術工学研究院も中心的に参加し、福岡市南区の那珂川流域に位置する公民学が連携するエリアプラットフォームを創出しています。

この一環として、**「Well-being WEEK 実証実験2024」**を以下の日程で開催します。
「未来の風景づくり」を目的に、地域の方々と共にステージやワークショップなど多彩なプログラムを通して実施いたします。ぜひ奮ってご参加ください!

開催概要

南区の水辺のシンボルである那珂川。
河川敷の整備により生み出された新たな水辺空間で、川を学び、憩い、楽しむ活動に参加してみませんか?

▪日時:11月24日(日)10時~16時
※雨天の場合は延期となります(延期の案内は公式インスタグラムにてご確認ください)。

▪場所那珂川塩原河川敷(塩原小学校裏)

イベント内容:
・わんヘルスブース
・旅するコドモ駄菓子屋さん
・太田宏介さんライブペイント
・カトケン広場(加藤建設主催)
・サイクルマルシェ(旅の自転車店プラットホーム主催)
・防災ブース(A-LIFE、Haha+AID(ハハエイド)、学び舎しおらぼ 共催)
・メインステージ
・加藤建設×九大コラボブース

飲食店舗ブース:
・umi coffee(コーヒー、ソフトクリーム)
・たちより処青きち(フィッシュバーガー)
・なにわ流うまたこ(たこ焼き)
・トリプランド(からあげ)
・キッチンペペロン(串焼き)
・おでん処ミズベリング(おでん)
参照リンク

アニカ・カース:アーティストトーク

九州大学大学院芸術工学研究院では、アーティストのアニカ・カース氏をお迎えし、アーティストトークを開催いたします。

日時:2024年11月21日(木)18:30-20:00

場所九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ

参加費:無料

言語:英語

定員:50名

お申し込み:以下のフォームより、事前にお申し込みください。
<申し込みフォーム>https://forms.office.com/r/PaRZgEC3BY

主催:九州大学大学院芸術工学研究院
令和4年度大学改革活性化制度「日本デザインを創造し国際発信できる人材育成のための教育プログラムの構築」
令和3年度大学改革活性化制度「メディアアートによる科学・技術の芸術表現への昇華を通した価値の可視化プロジェクト」
科研費研究(C)「大学博物館におけるアート・インターベンションに関する理論調査と展示実践」(課題番号:24K03582)


アーティストのアニカ・カースはパフォーマンス、映像作品、映像・サウンド・インスタレーション作品を通して、「音楽」と呼ばれるものの境界、そして、音楽の文化的・社会的機能、コミュニケーション的側面、形式性について探求してきました。彼女のパフォーマンス、映像、サウンド・インスタレーションは、さまざまな社会的、文化的、政治的な共存構造において、音楽や音といった音響情報がどのような意味を持つかを多様な方法で提示しています。今回のアーティストトークでは、初期から現在までの作品の中から以下3作品を映像と共に解説します。

Completely Invalid, Just A Try (2024)
アントン・ブルックナーの番外扱いの交響曲第0番(ドイツ語で「ヌルテ(NULLTE、無効)」)を題材に、日常的および芸術的な脱構築や再構築、生産と消去といった「有効性」という概念そのものに焦点を当てています。5人の音楽家がコンサートホールでブルックナーの交響曲第0番を演奏する。演奏される楽譜の原譜は、事前に音楽を聴く場や制作する場において若者たちによって手書きで変更され、部分的に消され、上書きされ、追加された内容によって変化が生じている。古典的な解釈と現代的な音楽形式の探求が交錯することで、新たな音楽が生み出される。

Gravity’s Tune (2023)
ロサンゼルスのVilla Auroraのフェローの際に制作された映像作品。この作品は、カースが作曲家のルイ・ドゥディエール、ロサンゼルス在住の音楽家達、物理学者のキース・ソーン博士と協働し、重力波を初めて音として聞き取れるようにした音響信号を音楽作品として解釈したもので、コンサートホールと2015年に初めて重力波を音響信号に変換したLIGO科学研究所(レーザー干渉計重力波天文台)の間で展開されています。

Le Chant des Maisons (2022)
第16回リヨン・ビエンナーレのために制作されたビデオインスタレーション『Le Chant des Maisons』(2022年)では、リヨンの俗化した教会であるサン・ベルナール教会において、さまざまな音楽家と数人の大工によって構築と解体の音響的・視覚的プロセスが展開されます。家の骨組みを組み立てるパフォーマンス、または教会の中に透明な新しい空間を創り出す行為とも言えるこのパフォーマンスは、さまざまな音が響き、反響し、その影響を広げるための新しい空間を見つけ、創り出す果てしないプロセスを表現しています。

アニカ・カース(1984年ドイツ、アヒム市生まれ。ベルリンを拠点に活動)
現在「メルセデス・ベンツ  アート・スコープ」のフェローとして東京のAIT(アーツイニシアティヴトウキョウ)レジデンスに滞在中。Hamburger Bahnhof(ベルリン、ドイツ)、第5回Thessaloniki現代美術ビエンナーレ(ギリシャ)、Kunsthalle Bremerhaven(ドイツ)、Savvy Contemporary(ベルリン、ドイツ)、On the Road展示プロジェクト(Santiago de Compostela、スペイン)、Bienal Internacional de Curitiba(ブラジル)、Hamburger Kunsthalle(ドイツ)、KW Institute for Contemporary Art(ベルリン、ドイツ)、Gropius Bau(ベルリン)、Kunstverein(ハンブルク、ドイツ)、Flat Time House London(イギリス)、Velada de Santa Lucia Festival(マラカイボ、ベネズエラ)、MONA Foma(タスマニア、オーストラリア)、LAXART(ロサンゼルス、アメリカ)、第16回リヨン・ビエンナーレ(フランス)など、国内外で展覧会を開催。Villa Aurora(ロサンゼルス、アメリカ)、Casa Baldi – Villa Massimo(イタリア)、VILA SUL(ブラジル)、Max-Pechstein賞、Kunstfonds Foundation、René Block寄贈George-Maciunas賞など、数々の賞や助成金を受賞。
http://www.annikakahrs.com/
https://www.a-i-t.net/friends/annika-kahrs/

参照リンク

未来構想デザインコース:高校生のための「未来構想デザイン」公開講座(実技編)報告

令和6年10月26日、大橋キャンパス工作工房3階造形教室にて、公開講座『高校生のための「未来構想デザイン」講座(実技編)』を開講しました。
芸術工学部「未来構想デザインコース」のアプローチを経験してもらうために、講師の指導のもと、参加した高校生たちが鉛筆デッサンを体験しました。講評終了後には、活発な質疑応答も行われました。



*当日のスケジュール*

実施日時】 令和6年10月26日(土) 13:00~17:00
実施場所】 九州大学大橋キャンパス 工作工房3階造形教室
———
12:30~13:00 受付・開場(入室) 工作工房1階総合作業室~3階造形教室へ移動
13:00~13:50 ガイダンス:コース長挨拶、教員紹介、入試の説明、ワークショップの説明
13:50〜14:00 休憩(準備)
14:00〜16:00 ワークショップ体験、レクチャー <鉛筆素描の演習>
16:00〜16:20 講評
16:20〜16:50 質疑応答・アンケート

港岳彦教授が脚本を手掛けた舞台「マルコとグリーンの海」公演のお知らせ

芸術工学部未来構想デザインコース 港岳彦教授が主催するヒコ・カンパニーの新作舞台『マルコとグリーンの海』が、2025年1月に上演されます。
街で偶然出会った2人が、互いの過去と向き合いながら織りなす夜の物語。過去の傷や未来への不安を抱えたウチらはどうなるのか——。
心に響くリアルなストーリーを、ぜひ会場でご覧ください。



日時:2025年1月11日(土)、12日(日)、13日(月・祝)
 上演時間:13:00 / 18:00

会場:ブックカフェ二十世紀
東京都千代田区神田神保町2-5-4 開拓社ビル2F
(最寄り駅:東京メトロ半蔵門線・都営三田線・新宿線「神保町駅」A1出口より徒歩1分)

チケット料金
一般:3,500円(1ドリンク付き)
学生:2,500円(1ドリンク付き)
障害者割引:1,500円(1ドリンク付き)
※当日券は前売り料金+500円

主催者(港岳彦教授)コメント
「一人では抱えきれない、だけど誰にも言えない苦しみや孤独。その夜、ウチらに何が起こるのか——。リアルで切実な思いを舞台に込めました。」

お申し込みほか詳細は、ヒコ・カンパニー公式HP(https://hiko-company.jimdosite.com/)をご確認ください。
添付ファイル
参照リンク

【研究紹介】九州大学Webサイトに井上 大介准教授の研究紹介が掲載されました

九州大学Webサイトの「芸術工学研究院 研究紹介」ページに、未来共生デザイン部門 井上 大介准教授の「生物を造る・描く―分子ロボットと分子バイオアート―」が掲載されました。
下記参照リンクよりぜひご覧ください。

参照リンク

南小国町にて、芸術工学部プロジェクト授業の優秀作品発表会を開催します!

熊本県南小国町は、豊かな自然の中に黒川温泉をはじめとする赴きある温泉地を有し、多くの観光客が訪れる地域です。

九州大学芸術工学部では、地域経済・地域おこしの拠点となるよう、南小国町 星和小学校跡地を対象に、授業「環境設計プロジェクト:南小国町星和小学校跡地のランドスケープ整備計画・設計」において、地域の魅力の向上に資するランドスケープの整備計画・設計の提案を行ってきました。
そこでぜひとも、関係されている産・学・官・民の皆さまへプレゼンテーションを行い、その内容をもとに実現可能性を探っていく機会を持たせていただきたいと考えました。

「充実の秋」ならではのアイデアを生み出す良き対話となるよう、奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

南小国町星和小学校跡地のランドスケープ整備計画・設計 優秀作品発表会


日時:2024年11月13日(水) 13:30~15:30

場所:南小国町役場議会ホール(阿蘇郡南小国町赤馬場143)

スケジュール
13:00 会場設営・発表準備
13:30 開会挨拶・経過報告
    プレゼンテーション・意見交換
15:20 町長、その他地元の皆様からのコメント
15:30 終了


お問い合せ先
 九州大学大学院芸術工学研究院  准教授  高取 千佳
 Mail:takatori@design.kyushu-u.ac.jp
参照リンク

九州大学病院別府病院での芸術作品展覧会(芸工関係者作品パーマネントコレクション)

2024年10月26日、九州大学病院別府病院(大分県別府市鶴見)で芸術作品展覧会が開催され、芸工関係者らの芸術作品のお披露目と、作家たちによる作品説明が行われました。

別府病院は2024年3月に施設をリニューアルし、新病院を開設しました。病室からは海や山が見え、温泉が備え付けられるなど、より良い療養環境を患者さんに提供できる病院となっています。
三森功士別府病院長は、「パーセントフォーアート」(建設費の一部をアートにあてる)の精神で、患者さんの「癒し」を目的として、アートを取り入れることに尽力されてきました。そのマネージメントについて、九州大学 石橋達朗総長の紹介で、芸術工学研究院(尾本章研究院長、田上健一教授、知足美加子教授、結城円准教授)が取り組むことになりました。
院内には、地元のアーティストや芸工関係者を中心に約20点の作品を設置し、「アートの回廊」をつくっています。その一環として、知足教授の彫刻《跳躍山犬》、知足研究室卒業生 岩崎可奈子さんの絵画《はじまる》、同研究室修了生 内藤真星さんの平面作品《無題》が院内にパーマネントコレクションされました

今後も、別府病院と芸術工学研究院の教員・学生とのヒーリングアートの研究実践を継続的に行うことで、患者さんの生活の質の向上につながることが期待されます。
参照リンク

【芸工公式YouTube】弦楽四重奏コンサート「Auditorium Journey〜九響と行く音の旅〜」動画を公開しました

2024年7月26日(金)に九州大学大橋キャンパス多次元デザイン実験棟で開催したコンサート「Auditorium Journey〜九響と行く音の旅〜」の動画を芸工公式YouTubeで公開しました。

九州大学大学院芸術工学府では、様々なコースの学生が課題解決にむけて集まる科目「スタジオプロジェクト」を開講しています。
2024年度開講のスタジオプロジェクト科目の一つ「ホールマネジメントエンジニアリングプロジェクト」では、近年劇場における情報保障などが行われるコンサートの機会が増加していることに着目し、音源に残響を付加する「響きの補償」の技術を用いたコンサートのあり方を学生主体で考案しました。
このコンサートは、九州交響楽団のメンバーをお招きし、弦楽四重奏の演奏を「音場再生技術」を用いてホール外に再現する実験的なものとなりました。


曲目:E.トルドラ/海の景色

出演
Vn. 扇谷泰朋(九州交響楽団ソロ・コンサートマスター)
Vn. 山下大樹(九州交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者)
Va. 細川泉(九州交響楽団ヴィオラ首席奏者)
Vc. 宇野健太(客演・チェロ奏者)

撮影・編集:仁田原 力

主催:九州大学大学院芸術工学府「スタジオプロジェクトⅠ-B(ホールマネジメントエンジニアリングプロジェクト)」(指導教員:尾本章、長津結一郎)
共催:九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブ
協力:公益財団法人九州交響楽団
後援:福岡市
助成:科学研究費補助金JP21H03764「高臨場感音場再生システムの性能向上および福祉工学との連携に関する研究」、JP24K03222「音場再生システムの総合的な性能向上および人の福祉への適用に関する研究」、令和2年度大学改革活性化制度「福祉と音響工学との連携を通じた芸術工学の発展「音楽の場と人間との関わりに着目した文理融合型研究」」

ポツダム応用科学大学からの訪問

2024年10月11日(金)、ポツダム応用科学大学(ドイツ)のフランク・ハイドマン教授が九州大学大橋キャンパスを訪問しました。
九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府および芸術工学研究院は、2024年10月1日付でポツダム応用科学大学デザイン学部と学術・学生交流協定を締結し、今回の訪問は、この協定締結後初めての来訪となります。

芸工インターナショナルオフィス室長であるジェラード・レメイン准教授(音響設計部門)と未来共生デザイン部門の結城円准教授が出迎え、両校の協力関係強化に焦点を当てた実りあるミーティングが行われました。ミーティングでは、交換留学プログラムの活発な運用や、データビジュアライゼーション、インタラクションデザインなどの共同ワークショップの開催に向けた計画が話し合われました。

今回の訪問を通じて、両大学間の学術・学生交流の計画がさらに具体的な形となり、今後ますます充実した協力関係を構築してくことが期待されます。

芸術工学部・大学院芸術工学府および芸術工学研究院の国際協力関係に関する詳細は、芸工インターナショナルオフィス(intl-ofc★design.kyushu-u.ac.jp)までお問い合わせください。
※★をアットマーク(@)に変えてください。

参照リンク

社会課題解決型ワークショップ「空飛ぶクルマは、全ての人を幸せにできるか?」

社会課題解決型ワークショップ「空飛ぶクルマは、全ての人を幸せにできるか?」を11/10(日)に九州大学大橋キャンパスで開催いたします。

芸術工学研究院 高取 千佳准教授らが登壇するこのワークショップでは、社会課題解決や、より良い社会の構築を進める「産学官民が共に議論できる場(ハイブリッドフォーラム)」の形成について、新たな交通機関として注目されている空飛ぶクルマの社会実装・普及を事例として考えます。
一般の方々も気軽に議論に加わっていただくことで、より良い未来に向けた技術開発や社会実装につながり、全ての人のウェルビーイングにつながります。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。





日時:2024年11月10日(日)13:00~17:30

会場九州大学大橋キャンパス デザインコモン2階(福岡市南区塩原4-9-1)

募集人数:20名程度

お申し込み:参加ご希望の方は、下記リンクやチラシに掲載の申込フォームよりお申し込みください。
  ※定員に達し次第、申し込み締め切りとなります。

添付ファイル
参照リンク

Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ -anechoic chamber version-

音響設計部門 城一裕准教授が参加する庭園アーカイヴ・プロジェクトが、九州大学大橋キャンパス内の無響室および録音スタジオにおいて、日本庭園の音に焦点をあてた展示「Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ -anechoic chamber version-」トークイベント「庭=アーカイヴを聴くとは?」を開催します。

庭園アーカイヴ・プロジェクトは、種々のテクノロジーを用いて、常に動き続ける日本庭園の新しいアーカイヴを開発する研究企画です。

2021年には、ウェブサイト「Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ」を公開しました。このウェブサイトでは、ユーザーは日本庭園の3Dデータを自由に動かしながら、風景の映像や音、石や植物、そこで観察される生物など、さまざまなデータを参照することができます。

その中でも音のアーカイヴに関しては、アンビソニックスをはじめとする立体録音を用いて、庭のデータ化を試みてきました。

今回は、九州大学大橋キャンパス内の無響室において、山口市・常栄寺庭園でアンビソニックスを用いて春・夏・秋・冬の各季節に録音された音源を、4つのスピーカを用いて聴取可能にします。

これらの音源は、庭園の一日のなかの変化を捉えるために「長回し」撮影・録音を行うなかで得られたものです。これらの映像・音源は、マジックアワー、すなわち日の出や日没の時間帯に1時間から2時間ほどの間、カメラやマイクの位置を一切変えず固定で撮影・録音しています。そこで庭は徐々に明るくなったり暗くなりますが、さまざまな鳥や虫が鳴き、風や水の音が聴こえます。これらは一見、実に退屈な風景と音のように思われますが、まるで一つの映画や交響曲、パフォーマンス作品のように劇的に変化します。

今回の展示では、あえて四季折々の庭のアーカイヴの音に絞り、それらの聴取とトークイベントでのディスカッションを通じて、音から見えてくるアーカイヴの可能性を検討できればと考えています。


日時 / Date|
2024年11月1日(金)
12:00-12:30 上演(春)
13:00-13:30 上演(夏) 
14:00-14:30 上演(秋) 
15:00-15:30 上演(冬) 
16:00-16:30 上演(春)
17:00-17:30 上演(夏) 
18:00-18:30 上演(秋) 
19:00-19:30 上演(冬) 

2024年11月2日(土)
10:30-11:00 上演(春)
11:30-12:00 上演(夏) 
14:00-16:00 トークイベント「庭=アーカイヴを聴くとは?」:原瑠璃彦、城一裕、東岳志(ゲスト)
16:30-17:00 上演(秋) 
17:30-18:00 上演(冬) 
* 展示の上演において各季節は同一の内容となります。体験できる人数に限りがあるため、お一人につき4回(春夏秋冬)を上限としてご選択ください。
   当日 人数に余裕がある場合には、追加で参加していただくことが可能です。
**  上演中は途中入退出ができないため,各回開始5分前までに展示会場(3号館1F無響室)前までお集まりください。
***トークイベントへは,別途お申込みの上、ご参加ください。

登壇(トークイベント)|
原瑠璃彦
1988年生。静岡大学人文社会科学部・地域創造学環准教授。一般社団法人hO理事。専門は日本の庭園、能・狂言。2020年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『洲浜論』(作品社、2023)、『日本庭園をめぐる――デジタル・アーカイヴの可能性』(早川書房、2023)。『洲浜論』にて令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞、第15回表象文化論学会賞奨励賞受賞。

城一裕
1977年福島県生まれ、九州大学大学院芸術工学研究員准教授、博士(芸術工学)。
音響学とインタラクション・デザインを背景とした現在の主なプロジェクトには、音の再生の物質的・歴史的な基盤を実践を通じて再考する「Life in the Groove」、参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」、音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/graph」などがある。

東岳志(ゲスト)
サウンド・エンジニア。山食音代表。フィールドレコーディングの考え方で様々な音響、録音に従事。ライブ音響に加え、サウンドインスタレーションの音響の設計を行う。

会場|
九州大学大橋キャンパス
3号館1F無響室(上演)
音響特殊棟録音スタジオ(トークイベント)
*キャンパス内は全面禁煙、会場内は飲食禁止となっておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

入場|
無料(上演 各回10名限定,トークイベント 50名限定)

お申込み|
以下、Peatixイベントページより事前にお申し込みください。
https://niwa-241101.peatix.com/

交通|
西鉄福岡(天神)駅より 
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分) 
JR博多駅より 
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*  来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
**構内の駐車場は入構許可が必要です。特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。

主催|
庭園アーカイヴ・プロジェクト、九州大学芸術工学部音響設計コース音文化学講座

助成|
科学研究費助成事業 基盤研究(B)「動態としての日本庭園の総合的デジタルアーカイヴとその持続的構築システムの研究開発」(研究代表者:原瑠璃彦)、挑戦的研究(開拓)「特異な音響空間内における音を知覚する体験の設計とその配信技術の開発」(研究代表者:城一裕)

協力|
宗教法人 常栄寺、山口情報芸術センター[YCAM]

お問い合わせ|
ina@niwa-archives.org

参照リンク