卒業生の声

公開日:2020.02.10

工学とデザインの力で病に挑む

横田 知明さん

川澄化学工業株式会社 研究開発部所属

  • 2014年 工業設計学科卒業
  • 2016年 大学院芸術工学専攻 デザイン人間科学コース修士課程修了
  • 2016年4月 川澄化学工業株式会社 入社 研究開発部所属(~現在)
関連する学科・コース・専攻
  • インダストリアルデザインコース(学部)
  • 人間生活デザインコース(大学院)
  • 工業設計学科
  • デザイン人間科学コース

現在のお仕事を教えてください

私は医療機器メーカーの研究開発部に所属しており、主に消化器領域で使用される製品の開発・設計を担当しています。社内で設計に取り組むだけでなく、病院の先生方のもとへ訪問し、開発中の製品に対するご意見を伺うこともあります。実際の現場を肌身で感じ、患者様の命に関わる仕事をしているという責任の重さを感じながらも、先生方と一緒になってものづくりをしていることにやりがいを感じています

あなたの芸工生時代について教えてください

私は高専の卒業研究を通して人間に合ったものづくりがしたいと考えるようになり、人間工学が学べるこの大学に編入しました。研究室では、松葉杖の持ち手に関する研究に熱中し、どうすれば目的のデータを測定できるのだろうと考え、地道に測定と評価を行っていたことを思い出します。先生の推薦もあって、その研究論文を学会誌に投稿できたことは学生生活のなかで一番の思い出です。

受験生に向けてのメッセージ

「デザイン」という言葉ひとつでも、モノだけでなく環境や音など身の回り全てが対象で、その中でも色々な見方があり、そのアプローチも様々です。私は高専で学んでいた電気電子の分野からまったく離れたデザイン人間科学いう分野に飛び込みました。そこで学んだことは全てが新しく刺激的でしたし、とてもよい経験ができたと思っています。皆さんも是非新しい環境にチャレンジして、新しい発見をして欲しいと思います。