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デザインと日本A/日本デザインの理解A 2022

「デザインと日本A/日本デザインの理解A」は、建築、アート、折り紙工学、知覚など毎回異なる専門分野の教員が、それぞれの切り口で日本のデザインを紹介する九州大学芸術工学部/大学院芸術工学府の科目です。これほど多様な分野からデザインをまとめて学ぶ機会はなかなかありません。この授業は「日本を知るプログラム」の一環として開講しており、九州大学の他学部/学府の学生も受講可能です。

2022年度は、日本、米国、中国、フィンランド、ドイツ、オランダ、インド、インドネシア、セネガル、タイの10の国および地域から35名の学生が履修しました。学生の54%が海外からの留学生、46%が日本人学生でした。全ての授業は英語で行われ、新型コロナウイルスの影響で入国できない学生のために、全回オンラインと対面のハイブリッド形式で実施しました。講義だけでなくワークショップ形式の授業も行われ、学生たちは熱心にグループディスカッションや演習、実験に取り組みました。この科目は、授業やフィールドトリップにおいて、学生が相互に交流し、さまざまな視点から話を聞き、助け合い、楽しく学ぶ機会を提供することができました。

授業の一部で、エクスカーションとして福岡県南部の筑後地方にある大川市、柳川市、久留米市、佐賀市を訪れ、寺社仏閣や国の重要文化財に指定されている住居など伝統的な建築を見学しました。

最終プレゼンテーションでは、学部生は日本のデザインの特徴とそれがどのように自分の興味のある分野にとって重要であるかについて英語で発表しました。大学院生は自分の国や地域固有のデザインについて英語で紹介しました。授業を終えて、学生は「英語で自分の考えを伝えるのは難しかった」、「日本人でも知らなかった日本のデザインとその背景にある概念や歴史について深く知ることができ大変勉強になった」と振り返りました。

最終発表では、学部生が日本のデザインの特徴や、自分の分野でそれがどのように重要であるかについて発表しました。大学院生は、この授業で得られた知見をもとに自分の研究分野においてどのような影響を与えるか、またどのようにこれまでの考え方に影響を与えたかについて発表しました。

芸術工学研究院では、今後もこうした英語による授業や留学生との交流機会を増やし、国際化を推進します。



デザインと日本A/日本デザインの理解A 2022

日時|
2022年4月13日〜7月6日

プログラム|
第1回 ガイダンス
日時:4月13日(水)
担当教員:下村 萌

第2回 日本の建築
日時:4月20日(水)
担当教員:加藤 悠希

第3〜6回 エクスカーション「日本の建築」
日時:4月23日(土)8:30-17:30
担当教員:加藤 悠希、下村 萌
場所:大川市、柳川市、久留米市、佐賀市

第7回 ユニバーサルデザインとは
日時:5月11日(水)
担当教員:張 彦芳

第8回 日本のユニバーサルデザイン
日時:5月18日(水)
担当教員:張 彦芳

第9回 折り紙とエンジニアリングデザイン
日時:5月25日(水)
担当教員:斉藤 一哉

第10回 サービスデザイン/イノベーションマネジメント
日時:6月1日(水)
担当教員:德久 悟

第11回 日本デザイン史
日時:6月8日(水)
担当教員:池田 美奈子

第12回 日本画に見られる「書き割り」の空間表現
日時:6月15日(水)
担当教員:中村 恭子

第13回 インスタレーションとメディア
日時:6月22日(水)
担当教員:牧野 豊

第14回 プレゼンテーション
日時:6月29日(水)
担当教員:下村 萌

第15回 プレゼンテーション
日時:7月6日(水)
担当教員:下村 萌

単位数|
2単位

お問い合わせ|
九州大学大学院芸術工学研究院 芸工インターナショナルオフィス
intl-ofc(a)design.kyushu-u.ac.jp




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