障がいと共に生きる人のための技術を作る
NTT人間情報研究所 研究員
- 2016年 音響設計学科卒業
- 2018年 大学院芸術工学専攻デザイン人間科学コース修士課程修了
- 2018年 NTTサービスエボリューション研究所 研究員
- 2021年- 現在 NTT人間情報研究所 研究員
関連する学科・コース・専攻
- 音響設計コース（学部）
- 音響設計コース（大学院）
- デザイン人間科学コース
- 音響設計学科
現在のお仕事について教えてください
人が何に困っているのかを調べ、困っていることを解決するための新しい技術を作っています。これまで、聴覚障がいの方に向けて言葉の伝達を触覚で補う技術や、認知症の方に向けて記憶力や集中力を音や画像で助ける技術作りに取り組んできました。技術だけを見るのではなく、技術を使ってくれる人にしっかり向き合って作っていきたいという意識で仕事をしているところは、芸工の理念を受け継いでいる気がします。
あなたの芸工生時代についてお聞かせください
芸工内外のあらゆる授業を履修し、どれだけたくさん単位を取得できるかという変な目標に挑戦していました。たくさんのことを学んで知識の引き出しが増えたことももちろん良かったのですが、なにより色んな学部の特色を見る中で芸工は変人に対する包容力が高いということを実感しました。芸工では皆それぞれが人と違うことに挑戦していて、変（へん）はむしろ誉め言葉だったので、堂々と変なことに挑戦できました。
受験生に向けてのメッセージ
スキルや知識はいつでもどこにいても学びなおすことができますが、「人と違うこと」「変なこと」に挑戦しやすい環境の中で培われた常識にしばられない価値観は、その後の人生のいろんな場面で思考や選択の自由度を上げてくれていると感じています。芸工にはそういう貴重な環境があります。