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国際化への取り組み:授業「デザインと日本B/日本デザインの理解B」

「デザインと日本B/日本デザインの理解B 」は九州大学の全学部・学府の学生(留学生、交換留学生を含む)を対象とした新しい選択科目で、全て英語で実施しました。

本授業は、日本のデザインについて様々なテーマと視点から学び、実践的に取り組むことで、深い洞察力をもって日本のデザインについて発信できる人材の育成を目的としています。

授業は、日本のアートとデザインの5つの側面について、エクスカーションを含む講義とワークショップ形式で実施しました。
身体と感覚に焦点を当て、現代と伝統的なデザインとアートの実践に取り組みました。芸術工学研究院の教員に加え、琴・舞踏・香りの現象学の専門家を招き、講義や体験型のセッションを行いました。また、学生たちはエクスカーションで八女市を訪れ、職人から伝統的な線香の作り方を学びました。さまざまな学びと実践を経て、学生たちはグループごとにダンス/アート/音楽作品を制作し、最終発表会で披露しました。「The Sense Festival」と名付けられたこの最終発表会は、2023年1月22日(日)に大橋キャンパス多次元ホールで開催し、一般公開しました。展示やパフォーマンスで構成された本発表会では、来場者は聴覚・嗅覚・感情など感性の融合や分離を体験することができました。

本授業には定員を上回る38名の参加希望がありましたが、今回は25名の学生と4名の聴講生が履修しました。日本、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、グアテマラ、インドネシア、イラン、ミャンマーの計9か国の学生が履修し、全体の約90%が留学生、10%が日本人学生でした。さまざまな国、文化、デザインスキルを持つ学生が集まり、共通のゴールに向かって話し合い、一緒に作業する中で、学生たちは互いに自分とは異なる視点を得て、充実した学習体験ができたことでしょう。

芸術工学研究院では、今後もこうした英語による授業や留学生との交流機会を増やし、国際化を推進します。


「デザインと日本B/日本デザインの理解B

■開講期間
2022年10月5日(水)~2023年1月22日(日)

プログラム
第1回 ガイダンス
日時:10月5日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON、下村萌(芸術工学研究院)

第2回 アートと知覚
日時:10月12日(水) 4限
担当教員:牧野豊(芸術工学研究院)

第3回 音と構成
日時:10月19日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON(芸術工学研究院)

第4回 琴
日時:10月26日(水) 4限
担当教員:マクイーン時田 深山

第5回 香りの現象学
日時:11月12日(土) 1限
担当教員: Lorenzo MARINUCCI

第6-8回 エクスカーション:伝統線香づくり
日時:11月12日(土) 9:00-17:00
担当教員:Daryl JAMIESON(芸術工学研究院)、 Lorenzo MARINUCCI、馬場水車場

第9回 舞踏と動き
日時:11月16日(水) 4限
担当教員:浅井 信好

第10回 グループワーク1
日時:11月30日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON、結城円(芸術工学研究院)

第11回 グループワーク2
日時:12月14日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON、結城円(芸術工学研究院)

第12回 グループワーク3
日時:1月11日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON、結城円(芸術工学研究院)

第13回 グループワーク4
日時:1月18日(水) 4限
担当教員:Daryl JAMIESON、結城円(芸術工学研究院)

第14-15回 一般公開プレゼンテーション
日時:1月22日(日) 13:00-16:20
担当教員:Daryl JAMIESON、結城円 、下村萌(芸術工学研究院)

■単位数
2 単位

■お問い合わせ
九州大学大学院芸術工学研究院 芸工インターナショナルオフィス
intl-ofc@design.kyushu-u.ac.jp