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国際化への取り組み:ハラルフードプロジェクト

芸術工学研究院では国際化に向けてさまざまな取り組みを実施しています。その一環で学生の文化的多様性を支援する活動をご紹介します。

現在、芸工には、約15名のムスリムの留学生がいます。九州大学の他キャンパスではハラルフードを提供していますが、大橋キャンパスでは残念ながらハラルフードを提供していませんでした。そのため、ムスリムの学生は他の学生と同じように学食を利用するのが難しく、毎日お弁当を持参するか自宅に帰ってお昼を食べていました。また、食べ物が理由で研究室行事などに参加できずに気まずい思いをしていた学生もいました。

そこで、芸工インターナショナルオフィスが企画して、まずはハラルフードを知る機会を作ることから始めました。
大学生協とロイヤル株式会社の協力を得て、冷凍ハラル弁当の試食会を2022年12月20日(火)に開催しました。
ハラルフードとは何か?を学生が説明し、バターチキンカレーや牛丼、スパイシーチキンライスなどのお弁当を試食しました。最後に学生が事前に準備したアンケートに答えてもらい、大橋キャンパスでの販売の可能性を検討してもらうことにしました。
当日は、ムスリムの学生だけでなく、日本人の学生も含む約30名の参加がありました。

試食会後のアンケートには、22名から回答があり、留学生、日本人学生ともに大変好評な答えでした。アンケート結果を踏まえて、2023年1月27日(金)より、約5種類の冷凍ハラル弁当が生協大橋店でも購入できるようになりました。
みなさんもぜひご賞味ください。

試食会では、ムスリムの学生だけでなく、日本人やさまざまな国の留学生が一緒に楽しく食事をすることができました。イベントに参加したムスリムの学生から、「日本で初めて日本の人と同じ体験を共有できたと感じた」という声がありました。
このプロジェクトを通して、誰かと一緒に食事をすることが、多様な文化を知るきっかけになることを肌で感じました。

最後に、ハラルフードとは何かを学生がまとめた資料を添付ファイルとして掲載します。ぜひご覧ください。

芸工インターナショナルオフィスでは、今後も楽しみながら、お互いのことを知る機会をいろんな形で作っていきたいと思います。
添付ファイル