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アントニア・ヒルシュによるワークショップを5/22に開催

芸術工学研究院では、ヴィジュアルアーティストのアントニア・ヒルシュ氏をお迎えし、5/22にワークショップを開催します。

ヒルシュ氏は、オブジェや彫刻、インスタレーション、映像作品、パフォーマンスなど、さまざまなメディアを用い、身近なデバイスを素材として、デジタル画像や通信技術の抽象化された形態と結びつける作品を多数制作しています。また、作品に加え、『Negative Space. Orbiting inner and outer experience』 (2015)や『Intangible Economies』(2012)など、自身のアート作品のテーマに関するアンソロジーも出版しています。

近年、彼女は今日私たちを取り巻くスクリーンやモバイル機器の情動的な性質に着目しています。氏いわく、「これらのデバイスのアウラ的ともいえる性質は、アート作品やお守りのようなオブジェとの類縁性を示唆している」と。
本ワークショップでは、彼女のアーティスト活動の紹介とともに、彼女が今注目しているスクリーン、素材、パッケージのデザイン実践、感性工学、日本の伝統工芸を通して、芸術工学研究院での研究実践との関連性についてもお話します。



日 時:2023年5月22日(月)10:30〜12:00
場 所:九州大学大橋キャンパス 印刷実験棟2階 207室
参加費(入場料):無料
言 語:英語(必要に応じて日本語通訳有)
主 催:九州大学大学院芸術工学研究院
*令和4年度大学改革活性化制度「日本デザインを創造し国際発信できる人材育成のための教育プログラムの構築」
*令和3年度大学改革活性化制度「メディアアートによる科学・技術の芸術表現への昇華を通した価値の可視化プロジェクト」

アントニア・ヒルシュ(*1968年、ドイツ・フランクフルト・アム・マイン生まれ)
ドイツ・ベルリンを拠点に活動するヴィジュアルアーティスト。
イギリス・ロンドンのセントラル・セントマーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで学士号を取得。1994年から2010年までカナダのバンクーバーに在住し、制作活動を行う。
カナダ芸術協会、ブリティッシュ・コロンビア芸術協会(カナダ)、バンクーバー市(カナダ)、Stiftung Kunstfonds(ドイツ)、Hessische Kulturstiftung(ドイツ)などの団体より受賞多数。また、バンフ芸術センター(カナダ)、パリのシテ・デ・ザール(フランス)、CCA Andratx(スペイン)などの施設で滞在制作を行った。彼女の作品は、Contemporary Art Gallery(バンクーバー、カナダ)、MIT List Visual Arts Center(ケンブリッジ、米国)、The Power Plant(トロント、カナダ)、Salzburger Kunstverein(オーストリア)、台北美術館(台湾)、Tramway(グラスゴー、スコットランド)、Witte de With Center for Contemporary Art(ロッテルダム、オランダ)、ZKM Museum of Contemporary Art(カールスルーエ、ドイツ)などで展示。

作家情報:https://antoniahirsch.com/
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