九州大学芸術工学部では、このたびシリーズ演奏会「音楽と非人間」の第4回を以下のとおり開催します。
一般の方もご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。
「音楽と非人間」第4回では、3つの重要な問いについて扱います。
その問いとは、「機械をどのように用いれば、生命が発する物質的・生物学的な音の再現をすることが出来るのか?」、「再現された音は我々の内的世界を反映しているといえるのか?」、「非人間(すなわち自然や工業、人間ではない者たちの領域、そして精神世界)は未知の感覚との出会いを、人間にどのようにもたらしてくれるのか?」です。
第4回のコンサートでは、1960年代から現代までさまざまな時代の作曲家による電子音楽が演奏されます。彼らは具体と合成音の技術、そしてさまざまな電子機器やソフトウェアを駆使することで自らの求める表現を成し遂げてきました。
▪開催日時:2024年9月29日(日) 16:00 開演
▪お申し込み:参加ご希望の方は、下記Peatixイベントページより事前にお申込み下さい(当日券の販売はありません)。
https://nonhumanmusic4-5.peatix.com/
▪演奏者:カルロ・フォルリヴェジ (電子音楽)
▪プログラム
マックス・マシューズ:「Bicycle Bulit for Two」(1961)
近藤譲:「東京湾」(1987)
カルロ・フォルリヴェジ:「The Tunnel of Light」(2000)
ゼミソン・ダリル:「井の滴り」(2023)
カルロ・フォルリヴェジ:「Through the Looking Glass」(1997)
マルコ・ストロッパ:「Why Should You Run?」(2023)
カルロ・フォルリヴェジ:「Requiem」(1999)
ジョナサン・ハーヴェイ:「Mortuos Plango, Vivos Voco」(1980)
カルロ・フォルリヴェジ:「Elements」(2017)
アフタートーク:カルロ・フォルリヴェジ、ゼミソン・ダリル(九州大学大学院芸術工学研究院 助教)、牧野豊(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
▪シリーズ・コンセプト
今年度の「音楽と非人間」というコンサートシリーズは、3年間の研究プロジェクトの一環で、前近代的で非西洋的な存在論に根差した日本の哲学と美学を基にして、人間の音と非人間の音の関係を新たな視点から解釈します。
作曲家たちは自然や精神的な要素との関わりを探求し、前近代の哲学や能楽の作品からインスピレーションを得ています。自然からのインスピレーションやフィールドレコーディング、伝統楽器を用いた現代音楽が交差し、不安定な時代において音楽を創り、聴き、共有する、(そして議論する)意味のある方法を定めていきます。
▪お問い合わせ先
九州大学大学院芸術工学研究 ゼミソン・ダリル
Mail:jamieson★design.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。
参照リンク |
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