北風と太陽──最小限から生まれる無限大の住まい(第17回長谷工住まいのデザインコンペティション 優秀賞)
渡邉雪乃 服部圭佑
環境設計コース(大学院) ※制作時所属
受賞作品
- 制作時学年
- 修士2年
私たちは今まで『北風と太陽』の「北風」のように壁を吹き飛ばし,無理やりに開放・接続された空間をつくり出していた.一様に接続された空間では人びとはプライバシーを互いに築き,余計に分断してしまう.必要とされるのは,「太陽」のように遠回りな働きかけであっても,自らの意思で他者との関係を築いてもらうことではないか.この集合住宅は,最小限の居住空間と「かぎ型の回転壁」のある空間で構成される.人びとはプライバシー空間から,日光やさわやかな空気,人の笑い声を求めて壁を押し上げる.
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