在学生の声

公開日:2024.03.22

研究と表現、知識欲に魅せられる日々

畑 裕梨さん

メディアデザインコース(大学院)
  • 鹿児島県立加治木高等学校 卒業/
  • 九州大学芸術工学部画像設計学科 卒業/
  • 九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻メディアデザインコース 2023年入学/
関連する学科・コース・専攻
  • メディアデザインコース(学部)
  • メディアデザインコース(大学院)

大学院芸術工学府を選んだ理由について教えてください。

元々学部卒業後は就職する予定でしたが、学部生時代に取り組んだ研究により多くの価値を見出しさらなる拡張の見立てが立つ中で、研究そのものに対してもっと長い時間を注ぎたい、向き合いたいと思うようになり、修士への進学を決定しました。
修士学生になってからは、学会やオープンキャンパスなど外部に向けた研究発表の場を経験させていただきました。また、学部に比べてより専門性の高い講義が設けられており、思考力をさらに高め、自由に表現する機会が増えました。大変やりがいに満ちているように感じます。

印象に残っている授業とその理由について教えてください。

修士1年の前期に受講した「造形芸術特論((知足美加子教授ご担当)」という講義が特に印象に残っています。
芸術・創造というトピックに対して、美術史や現代アートの動向だけでなく、生物学・社会学・哲学など様々なアプローチから思考する座学が、新鮮かつ楽しい時間だったことを覚えています。他にも、人体デッサンの実技や自由な制作を課せられる最終課題など、体験的な機会が多かったことも貴重な時間でした。創作における実用的な情報から自己啓発的な知識まで網羅的に得られ、表現に対して真摯に向き合えた満足度の高い授業だったと考えています。

あなたの学生生活について教えてください。

学部生時代は、100余名程が参加する創作サークルの副部長を務めたり学生有志によるクリエイティブサークルで幹部を務めたりする一方、世界水泳大会のピクトグラム作成プロジェクトに参加させていただくなどの経験をしました。
修士になってからは、同じ研究室の先輩方と自主的なゼミを定期開催したり、各々が面白いと思ったトピックを共有する勉強会をしたりなど、知の楽しみを実感する交流を深めています。その傍らで、プライベートでは静止画やアニメーションの制作を中心とする個人の創作活動を推し進めたりなど、学内外ともに充実した毎日を送っています。学部生に比べてより自由度の高い時間が得られるため、自分のやりたいことの解像度が高い場合、非常に有意義で潤いのある日々に追われるのは修士ならではの良さです。

受験生に向けてのメッセージ

芸術工学府および芸術工学部は、多岐にわたる専門分野・趣味・経験を持っている人材に溢れた学び舎です。教授・学生問わず多くの人々からたくさんの刺激が受けられる場所であることは間違いありません。特に私見ではありますが、芸術表現にも興味がありながら論理的・哲学的・数学的思考にも関心がある方には、これ以上なく学際的な環境はないと考えています。さまざまなデザインや表現することに興味のある方は、この「芸術工学」という学際領域をぜひ前向きに考えてみてください。きっと想像以上にワクワクするような知識欲と学生生活があなたを待っています。