卒業生の声

公開日:2020.02.10

フランスと日本で、建築と都市空間を設計する。

隈 翔平さん

KUMA & ELSA

  • 2007年 環境設計学科卒業
  • 2007-2014年 マウントフジアーキテクツスタジオ勤務
  • 2017年ミラノ工科大学大学院修了(イタリア)
  • 2018年エルサ・エスコベドとともにKUMA & ELSAを設立(フランス・日本)
  • Winner of the Concours Le Festival des Cabanes 2018 (フランス)、Winner of the Festival des Architectures Vives 2019 (フランス)、SD Review 2019など国内外での受賞多数
関連する学科・コース・専攻
  • 環境設計コース(学部)
  • 環境設計学科

現在のお仕事を教えてください

スペイン生まれの都市計画家であるエルサ・エスコベドと協働し、建築と都市空間の設計をしています。フランスと日本の2拠点を行き来しながら、現在進行中の日本、フランス、スペインが敷地の建築プロジェクトや、ソルボンヌ大学大学院と協働してカメルーンのリサーチなどを行っています。敷地調査や打合せのための長距離移動、図面や模型を使った設計の試行錯誤、クライアントや施工者など関係者とのミーティングの毎日です。その繰り返しの中で、プロジェクトの建築的純度をジリジリと少しずつ、時に飛躍的に、高めていく地道な作業ですが、とても楽しんでやっています。

あなたの芸工生時代について教えてください

土居義岳先生と石田壽一先生から建築的影響を受けました。講義やゼミの中で先生の口から発せられる建築の言葉は鮮烈かつ触発的で、とにかく興奮したことを覚えています。それは、知識や手法を教わるというよりも、建築にまつわる凄まじさを感性が浴びるような経験でした。言葉で説明のできない衝撃を受けると、自分で何か試してみたくなるもので、誰に勧められるでもなく、いつのまにか設計課題やコンペは生活の中の最優先事項になっていました。

受験生に向けてのメッセージ

芸工には、「コンパクトで横断的」な環境があります。建築、プロダクト、映像、メディアアート、音響などクリエイティブな多分野がヒューマンスケールの大橋キャンパスに共存しているため、創造的な興味と人との繋がりは、学科の垣根を越えて自然と拡大していきます。正門を入り、研究室にたどり着くまでにすれ違う人々は顔見知りばかりで、ここまで親密な雰囲気のある学部はそうそうないでしょう。