公開日:2020.12.07

伝統産業で、商品の企画から製造まで。

眞田 賢一さん
独楽工房 隈本木工所
- 2016年 工業設計学科卒業
- 2018年 大学院デザインストラテジー専攻修士課程修了
- 2018年 - 現在 独楽工房 隈本木工所 企画・デザイン担当
関連する学科・コース・専攻
- ストラテジックデザインコース(大学院)
- インダストリアルデザインコース(学部)
- 工業設計学科
- デザインストラテジー専攻
現在のお仕事について教えてください
木製玩具を製作する老舗独楽屋で、製品デザインを担当しています。県指定の民工芸品にも選ばれている伝統的な独楽を作っている会社で、いわゆる伝統産業と呼ばれる職種になります。製品の企画とデザインがメインの仕事ですが、会社が少人数であり、また、製造業は手を動かして作っていくことが一番大事ですので、私自身も工場に入って製品の製造作業を行っています。

あなたの芸工生時代についてお聞かせください
「自分で商品を考えて作ってみたい!」というざっくりとした考えで入学し、3年生までは製品を企画・デザインする授業を中心に受けていました。そうする中で、ものづくりの工程に興味を持ち、「企画するだけでなく自分でも手を動かして物を作りたい」とやりたいことが具体的になっていきました。4年生・大学院生の頃は地場産業について研究を行うようになり、工房を見学したり作り手の方の話を聞きに行ったりしていました。
受験生に向けてのメッセージ
入学前は、かっこいいとか美しいとか「外見」のデザインについて勉強するものだと思っていました。もちろんそうしたことも学べますが、ターゲットやコンセプトの決め方等、モノの「中身」のデザインについて学ぶところが多く、今の仕事でも後者が特に役に立っています。これは製造業に限らず、どんな職種でも必要なこと、活かせることだと感じています。芸工ではそれを学びながら、自分の夢を見つけていってもらえればと思います。